Column

コラム

デジタル関連企業の集積に向けた取り組みのこれまでとこれから

産業基盤強化本部は、静岡市の大きな課題である「企業立地の推進」を強化する目的で2024年4月に立ち上がった部署です。

若い世代の雇用創出、産業の活性化、地場産業の生産性向上につながる事業育成を積極的に進めていくことをミッションとしており、その取り組みの一つがデジタル関連企業の誘致です。

静岡市に進出する具体的なメリット

企業誘致において重要なのは、進出を考えてくださる企業の方々へ、静岡市へ進出する具体的なメリットをお伝えすることです。

その点において、静岡市には十分なポテンシャルがあると感じています。

中でも人材育成に取り組んでいる教育機関の存在は大きな強みです。学校の数では首都圏に及びませんが、静岡市には志を持った学校や先生方が少なくありません。

たとえば静岡デザイン専門学校には、地元でCG技術を活用した産業を育てていこうという明確なビジョンを持って取り組んでいる先生がいらっしゃいます。それ以外にも、私たちの構想に共感し、学生さんたちが卒業後に安心して働ける環境をつくれるよう、主体的に動いていらっしゃる先生方が数多くいらっしゃいます。

このように、熱意をもって教育を行う先生と、その熱意を受けて積極的に主体的に学んでいる人材が揃っていることは、静岡市の大きな可能性だと考えます。

静岡市に進出を決める理由―――人柄の魅力

誘致活動に対する企業の反応は、想像以上に前向きです。

活動を開始してからこれまでに、約60社の企業が静岡を訪れてくださいました。そのうち半数の企業とは現在も継続的にコミュニケーションを取っており、約15社と具体的な進出方法について協議を進めています。

実際に進出が決まった企業もあります。令和7年度だけでも、株式会社ORENDA WORLD様、テクバン株式会社様、日本サイバーディフェンス株式会社様、株式会社A440様の4社が静岡市への進出を決めてくださいました。(令和8年2月末現在)

実際に静岡を訪れてくださった企業の方々からは「人柄が魅力的だ」という声をいただいています。静岡市の職員や地元の事業者、学校の先生方など、関わる人たちの雰囲気を気に入ってくださるケースが多いようです。

さらに、企業にとって重要な要素である社員の定着率の高さも評価されています。

静岡市が選ばれる3つの要素

正直なところ、ここまで早く成果が出るとは思っていませんでした。非常にありがたいことです。しかしながら、これは私たちだけの成果ではありません。

学校の先生方、地元企業の皆様、そして静岡市のまちの魅力など、さまざまな要素が総合的に評価いただいた結果だと感じていますが、中でも3つの要素が大きいと考えています。

それは「人材の豊富さ」「事業展開への期待」「東京との近さ」です。

企業にとって、地元で育った人材を安定的に採用できるという安心感は、拠点設立を検討するうえで非常に重要な要素になります。

また、現在静岡市にデジタル関連企業が多くないからこそ、進出を検討している企業にとっては、新たな事業を展開できる余白があります。地元企業と連携しながらさまざまな取り組みができるのではないか、という期待もあります。

首都圏との近さも大きな魅力です。実際に静岡市を訪れた企業の方々からは、アクセスの良さを実感したという声をいただいています。

物価が高騰し、長時間通勤が当たり前になっている都市部と比べると、静岡市では徒歩通勤が可能な環境もあり、その点に惹かれる方もいらっしゃるようです。

進出企業と人材をつなぐ仕組みをつくる

2025年度には「東京ゲームショウ 2025」や「CGWORLD 2025 クリエイティブカンファレンス」など、ゲームやCGを制作するクリエイターが集まるイベントにも静岡市のブースを出展しました。

ブースには約500社が関心を寄せてくださいました。また、これまで関係を築いてきた企業の方々が挨拶に来てくださり、ネットワークが確実に広がっていることを実感しました。

これからもイベントやツアーなど、企業を静岡市に呼び込む取り組みは継続していく予定です。ただし、行政主導だけで進めるだけでなく、キーパーソンとなる方々や企業と連携し、共同でイベントブースへ出展するような取り組みも増やしていきたいです。

また、人材育成にも一層力を入れていきます。令和7年度には市民の方々へ向けて、スキルを身につけられる講座を3講座開講しましたが、令和8年度は5講座へ拡充したいと考えています。

講師についても、誘致活動の中でご縁が生まれた企業の方々にお願いするなど、企業と人材をつなぐ仕組みをつくっていきたいと思っています。

進出企業の特性に合わせた提案と伴走支援

これからも静岡市への進出を考えてくださる企業を全力でサポートしていきます。画一的な誘致ではなく、一社一社に向き合うことを大切にし、企業の特性に合わせたご提案と伴走支援を心がけていきます。

少しでもご関心をお持ちいただけましたら、ぜひお気軽にお声がけいただければと思います。

               
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